岩手県釜石市の市立「鉄の歴史館」で、国内で稼働している最も古い製鉄所「釜石製鉄所」の開業140周年を記念した特別展が開催されています。
「鉄のまち」である釜石を支えてきた製鉄所の歴史を、創業から現在までの写真など16点の資料で紹介しています。
釜石製鉄所は、明治時代の初めに官営の製鉄所として設立されましたが、設備の不具合や技術不足のために一度は廃業しました。
その後、国から払い下げを受けた商人、田中長兵衛らが、1886年10月16日に49回目の作業で溶けた鉄を炉の外に出す「出銑」に成功しました。この日が民間会社としての開業日とされています。
その後、運営会社は何度か変わり、1970年に富士と八幡製鉄が合併して「新日鉄」が誕生しました。そして、2019年に現在の「日本製鉄」となりました。
会場には、明治から平成までの製鉄所の遠景写真や、国からの払い下げ時に交付された書面、製鉄所構内の見取り図などが展示されています。高炉など施設の変遷に加え、周辺の住宅や店舗など町の移り変わりもうかがえます。
この記念展は8月31日までです。また、今年は国内初の洋式高炉による製鉄に成功した盛岡藩士、大島高任の生誕200年にも当たり、11月に企画展が予定されています。