「表現者として、1日でも長く描き続けたい」――。 アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインで知られるレジェンド、安彦良和さん(87)と、ヒット中の映画「ルックバック」の押山清高監督(44)が、アニメを描くことの魅力や情熱を語り合いました。この特別対談は、山形県天童市で開催中の安彦さんの回顧展を記念して、20日に行われました。
映画「ルックバック」は、漫画家の藤本タツキさんの作品が原作で、東北地方の景色が数多く登場することでも話題になっています。対談の中で、安彦さんは主人公が雨のなかをスキップするシーンを「素晴らしい」と大絶賛しました。これに対し、押山監督は名作映画『雨に唄えば』からヒントを得たと語り、その1カットに込めたこだわりを説明しました。
一方、押山監督は安彦さんについて、「50年もの間、アニメーションを描き続け、その技術を維持していることは信じられないほど素晴らしい」と称賛しました。さらに、二人は手描きならではの表現やキャラクターの動きについて、深く意見を交しました。
対談の後に安彦さんが総監督を務めた作品が上映されると、会場を埋めたおよそ1000人の観客からは大きな拍手が送られました。 安彦さんは、「自分の思いを表現する手段を持っていることは、この上なく幸せなこと。一日でも長く表現者であり続けたい」と語り、これからの創作活動への意欲を見せました。
なお、安彦さんの創作活動を振り返る回顧展「描く人、安彦良和」は、8月23日まで天童市美術館で開催されています。