大きな喜びや強い幸せを感じたとき、心臓に突然トラブルが起きることがあります。結婚式や家族のお祝いなど、とてもおめでたい出来事のあとに心臓の機能が低下する「ハッピーハート症候群」という病気が注目されています。
ある女性の事例では、胸の痛みを訴えて検査を受けたところ、通常の心臓発作で見られるような血栓(血液の塊)は確認されませんでした。しかし、血液を全身に送り出す役割を持つ「左心室」が大きくふくらみ、血液をうまく送れなくなっていました。
このように、心臓の左心室が一時的に変形してうまく働かなくなる状態は「たこつぼ心筋症」と呼ばれています。悲しみやストレスが原因で起こるものは「ブロークンハート症候群」として知られていますが、ポジティブな感情がきっかけとなるものが「ハッピーハート症候群」です。
たこつぼ心筋症の患者のうち、ハッピーハート症候群が原因とされるケースはわずか4%ほどだとされています。専門家によると、どちらも神経の高ぶりやホルモンの急増が関係していますが、ハッピーハート症候群のほうが症状が軽く、回復も早い傾向があるとのことです。
なお、今回報告された女性の心臓はすでに完全に回復しており、今後も家族の幸せな瞬間を見届けるのを楽しみにしているということです。