「地質学的に死んだ惑星」と考えられてきた金星で、地表に広がる地溝帯(谷のような地形)の一部がごく最近まで活発に動いており、現在も拡大し続けている可能性があることが分かりました。
Vと考えられる= to be considered that ~Vし続ける= to continue doing ~Vことが分かる= to find that ~
金星は表面温度が約470℃、気圧が約90気圧という過酷な環境です。過去の観測では地球のようなプレートの動きが見られず、地質活動はすでに終わったと思われていました。しかし、最新の3次元熱力学数値シミュレーションによる研究で、地溝の縁にある幅広い隆起地形が、年間3〜10センチメートルの速さで地殻が広がった若い活動の証拠であることが判明しました。
アトラ地域やベータ地域にある地溝帯の地形データを分析したところ、これらは数千万年以内というごく最近まで活動していたか、あるいは今もなお動いている状態であることが示されています。2030年代前半に予定されているヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査ミッション「EnVision」など、これからの金星探査において重点的に観測すべき場所を特定する重要な成果として注目されています。