現在放送中のアニメ『さよならララ』で、透明なシートに絵の具で色を塗る伝統的な「セル画」を使ったオープニング映像が話題を集めています。デジタル技術が主流となった今、あえて手のかかるアナログ技法に挑んだ制作の舞台裏を記録したメイキング映像が公開されました。
『さよならララ』は、アニメ制作会社「キネマシトラス」の設立15周年を記念したオリジナル作品です。童話「人魚姫」をテーマにしており、200年の時を経て滋賀県の琵琶湖に蘇った人魚姫ララが、“本当の愛”を探す物語が描かれています。本作で初めて監督を務める小出卓史監督は、自身の出身地でもある滋賀を舞台に、温かみのある表現を目指しました。
公開されたメイキング映像「『さよならララ』ができるまで ―Behind the Scenes― OP制作編」では、セル画の撮影に至るまでの苦労が明らかになりました。現在ではセル画を扱える専門の機材や技術者が減少しているため、まずは残されていた古い撮影台の修理から始めなければなりませんでした。また、大量の絵の具を使って色の確認を繰り返したり、アナログの光の演出である「透過光」を微調整したりと、職人たちが丁寧な手作業を重ねました。
小出監督は「オリジナルの作品だからこそ、自分たちの表現で特有のオープニングを作りたかった」と熱い思いを語っています。光の位置を目視で調整する作業に「目が震えているかも」ともらす場面もありましたが、完成した瞬間にはスタッフから拍手が湧き起こりました。このメイキング映像の完全版は、9月25日に発売されるBlu-ray&DVD BOX上巻に収録される予定です。