会社に出社せず、すべての仕事を自宅などで行う「完全リモートワーク」で働く人のほうが、出社する人よりも幸福度が高いという研究結果が発表されました。週に2〜3日出社するハイブリッドワークよりも、完全リモートワークのほうが高い満足度を示しています。
この研究では、アメリカの大規模な医療機関で働く7704人の従業員のデータを分析しました。アンケートで「仕事に活力を感じる」「仕事と生活を両立できている」などの質問に5点満点で答えてもらい、幸福度を計算しました。
その結果、完全リモートワークの人の平均点は4.22点で最も高くなりました。ハイブリッドワークは4.12点、すべて出社する人は3.89点でした。研究チームによると、この差は偶然ではなく、働き方の違いによるものだと確認されました。
研究を行ったジョンソン氏は、自宅で柔軟に働きながら同僚とも直接会えるハイブリッドワークが最も高くなると予想していたため、この結果に驚いたと話しています。理由として、完全リモートワークでは1日の予定や環境を自分で自由に決められることや、通勤の時間がなくなること、子育てやペットの世話がしやすくなることが考えられています。
また、アンケートの1年後の記録を調べた結果、1年以内に会社を辞めた人の割合は、完全リモートワークで7.8%、ハイブリッドワークで8.3%、すべて出社で8.8%でした。働き方による大きな差はありませんでしたが、どの働き方でも幸福度が高い人ほど辞めにくい傾向がみられました。
ジョンソン氏は「企業は社員がどこで働くかだけでなく、幸福度を高めることに力を入れるべきだ」と指摘し、今後も柔軟な働き方が定着していくだろうと述べています。