ChatGPTがEUで、社会全体への影響が特に大きい「超大規模検索エンジン(VLOSE)」に指定されました。これにより、OpenAIにはEU域内で、これまでより高い水準の監視と説明責任が求められます。
ChatGPTは利用者の質問に答えるだけでなく、ウェブを検索して情報を示すこともできます。欧州委員会は、この二つの機能を備えたChatGPTを「ハイブリッドサービス」と位置付け、EUのデジタルサービス法(DSA)におけるオンライン検索エンジンに該当すると判断しました。
DSAは、オンラインサービスに違法コンテンツへの対応や利用者保護、広告やコンテンツ推薦の透明性などを求める法律です。EUでの月間利用者が4500万人以上のオンラインプラットフォームや検索エンジンには、その規模を踏まえた追加のルールが適用されます。
OpenAIは今後4カ月以内に、ChatGPTのサービスやアルゴリズムから生じる「システミックリスク」を評価し、必要な対策を講じなければなりません。対象には、違法コンテンツの拡散、未成年者への影響、心身の健康、表現の自由やプライバシーなどの基本的権利、選挙のプロセス、公共の安全が含まれます。
さらに、少なくとも年1回の独立監査、当局へのデータ提供、審査を受けた研究者へのデータ提供も必要です。DSA違反が認定された場合、全世界の年間売上高の6%を上限とする制裁金が科される可能性があります。
ChatGPTと同時に、RedditとRobloxも「超大規模オンラインプラットフォーム(VLOP)」に指定されました。欧州委員会は、デジタルサービスの動向を引き続き注視し、強化された監督基準を満たすサービスを今後も指定する方針です。