中国で開発された人型ロボットが、陸上100メートルで8秒64という驚異的なタイムを記録し、人類の最高記録を大きく塗り替えました。8月下旬に北京で開催された世界人型ロボット運動会では、卓球や重量挙げなどの競技でも最新技術が披露されました。100メートルを走り抜けるスピードだけでなく、ロボットが高速で動く物体や周囲の変化を判断して自律的に動く技術に、世界の専門家から驚きの声が上がっています。
米国のシンクタンク「ブルッキングス研究所」のカイル・チャン氏は、「100メートルのタイム以上に、高速で移動する目標や環境の変化に対応して、リアルタイムで自律的に行動できる点が衝撃的だ」と指摘しました。これまで人間しかできなかった複雑な動きや判断をロボットが瞬時に行えるようになったことで、工場などの産業現場や災害支援における実用化への期待が急速に高まっています。
一方で、人型ロボットの開発は先端半導体や人工知能(AI)に続く新しい米中ハイテク競争の主戦場となっています。9月下旬にはワシントンで米中首脳会談が控えていますが、制裁を巡る緊張感も高まっています。未来の産業や主導権を巡る米中の対立と競争は今後さらに激しくなると見られています。