アメリカの有名な世論調査・ニュースサイト「FiveThirtyEight」の過去記事が、親会社であるディズニーによって大量に削除されたことが明らかになりました。これを受けて、インターネット上に保存されている過去のデータを簡単に検索できるサービス「fivethirtyeightindex」が登場し、注目を集めています。
「FiveThirtyEight」は、2008年にアナリストのネイト・シルバー氏によって設立されました。選挙の世論調査の分析や、政治、経済、スポーツに関する質の高い記事を提供し、多くの読者を獲得してきました。2018年からはディズニーの子会社であるABCニュースの運営となり、長年にわたり価値ある情報を発信し続けてきました。
しかし、2025年にディズニーが進めた大規模な人員削減の一環として、同サイトのスタッフの多くが解雇されました。その後、2026年までに、過去約10年間に公開された記事のほとんどが削除され、以前のリンクにアクセスしてもABCニュースのトップページへ転送されるようになってしまいました。
削除された記事は膨大な労働時間の結晶であり、元スタッフやメディア関係者からは「知識の不要な消去だ」と批判の声が上がっています。
今回公開された「fivethirtyeightindex」は、非営利団体などが運営するインターネットアーカイブのデータを活用した検索サービスです。このサイトを利用することで、ディズニーに削除された約3万8000件以上の過去記事や、1万点を超える画像などを年別や執筆者別に素早く探し出すことができます。
ただし、保存されているのは主に文章や画像のみで、当時作成された高度なグラフや双方向のデータ視覚化機能の一部は失われていると指摘されています。それでも、貴重な過去の報道や分析を再び読めるようにしたこのサービスは、ネット上の歴史を守る取り組みとして重要視されています。