米国とイスラエルがイランを攻撃したことに伴い、イランは原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を事実上封鎖した。ペルシャ湾内で各国のタンカーが足止めされ、世界的な原油高騰を引き起こす中、出光興産のタンカー「出光丸」が封鎖後初めて同海峡の通過を認められ、日本へ帰還した。
〜に伴い= 伴隨著〜 / 隨著〜
この通過の翌日、在日イラン大使館の公式X(旧ツイッター)に「日章丸の歴史的な任務は、両国間の長年にわたる友情の証し。この遺産は今なお大きな意義を有する」との投稿がなされ、大きな反響を呼んだ。
〜にわたる= 長達〜 / 橫跨〜
ペイマン・セアダット在日イラン大使によると、この投稿の背景には1953年に起きた「日章丸事件」があるという。当時、イギリスの制裁下で国際的に孤立していたイランに対し、出光興産の「日章丸」が英海軍の監視網を潜り抜けて原油を買い付けた。大使は、この出来事がイランにとっての救いとなっただけでなく、資源に乏しい日本にとっても、産油国からの直接の買い付けによって新たな時代を開く契機になったと指摘する。
〜だけでなく= 不僅〜而且
かつては日本の原油輸入の4割以上をイラン産が占めるなど、両国は緊密な関係を築いてきた。今回の「出光丸」の海峡通過容認は、こうした歴史的な絆が現代においても重要な意味を持っていることを示している。