新型コロナの後遺症による強いけん怠感や気分の落ち込みに悩む人たちに、明るい光が差し込むかもしれないニュースがあります。これらのつらい症状は、もともと体の中にいた別のウイルスが原因であるという研究成果を、東京慈恵会医科大学などのグループがまとめました。
V/A/Nかもしれない= 也許~ / 或許~
グループによると、ほとんどの人が子供のころに感染し、ずっと体の中に潜んでいる「ヒトヘルペスウイルス6(HHVー6)」というウイルスがあります。このウイルスは通常、おとなしくしていますが、新型コロナへの感染などによって体の免疫力が下がると、ふたたび活発に動き始めます。そして、このウイルスが作る「SITHー1」というたんぱく質が、脳の働きに重要な「アセチルコリン」という物質を減らしてしまい、その結果、ひどい疲労感やうつ病のような症状を引き起こすことがわかりました。
Nによって= 由於~ / 因為~
さらにうれしいことに、このうつ症状やだるさを改善する可能性がある治療薬も見つかりました。認知症の治療によく使われている「ドネペジル」という薬です。この薬は脳のアセチルコリンを増やす働きがあります。グループが実際にこの薬を後遺症の患者に投与する試験を行ったところ、けん怠感やうつ症状が明らかに改善したということです。
ドネペジルはすでに多くの患者に広く使われており、安全性が確認されているため、新しい薬をゼロから開発するよりも早く治療薬として実用化できるメリットがあります。長く続くコロナ後遺症に苦しむ人々にとって、この研究は大きな希望となりそうです。
Nとして= 作為~ / 以...身份~