「父は砂マフィアに殺害された」――急速な経済成長に沸くインドで、建設用の砂を不法に略奪し、逆らう者を容赦なく殺戮する「砂マフィア」の暴力が牙を剥いている。
首都ニューデリー郊外を流れるヒンズー教の聖なる川、ヤムナ川の河川敷では、コンクリートやガラスの主原料となる「砂」を求め、無許可の乱掘が横行している。無計画な採掘は沿岸の土地を浸食し、周辺の農地を脅かす。
この違法採掘に立ち向かったパル・ラムさん(当時52歳)は、共有農地を占拠したマフィアに抗議したことで、13年前に命を奪われた。現在、刑事事件を手がける弁護士となった息子のアーカーシュさん(39)は、警察すらもさじを投げるマフィアの脅迫に屈することなく、法廷からその実態の解明と追及を続けている。
Vすることなく= 不~地,毫無~地
砂は地球上で水に次いで多く消費される「有限の資源」だ。砂漠の砂は粒子が丸く細かすぎるため、建設資材には適さない。そのため、世界で年間500億トンもの川砂などが乱獲され、インドネシアではいくつかの島が消失するなどの環境破壊が深刻化している。
Nに次いで= 僅次於~,其次是~
インドでは、2026年の建設市場が約7900億ドル(約120兆円)に達するほどのインフラ・ラッシュだ。この莫大な需要に対し、合法的な採取や輸入がまったく追いつかないことが、マフィアの「闇市場」をより巨大化させ、さらなる暴行や利権争いを生み出す悪循環となっている。