ノーベル化学賞の受賞から1年も経たないうちに、世界的な化学者であるオマー・ヤギー教授がアメリカを離れ、中国の清華大学でAI材料研究所の所長に就任することが明らかになりました。この決断の背景には、アメリカのトランプ大統領による科学予算の削減や、国際的な共同研究の制限に伴う、アメリカ国内の研究環境の悪化があると指摘されています。
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ヤギー氏は「金属有機構造体(MOF)」の開発で知られ、ローレンス・バークレー国立研究所の所長などを歴任したアメリカの最高峰の頭脳のひとりです。これまでも清華大学の名誉教授を務めていましたが、今後は常勤教授として中国へ活動拠点を移します。ヤギー氏はインタビューで、多くの大学研究者が頼る公的助成金が削減されている現状に懸念を示していました。
一方で、中国は科学分野の世界的なリーダーを目指し、研究開発への投資を大幅に増やしています。すでに中国の研究開発費は年間1兆300億ドルに達し、アメリカを上回っています。専門家は、ヤギー氏の移籍には、中国が進める人工知能(AI)と化学、材料科学を融合させた最先端の研究体制への期待もあると分析しています。