地球から約63光年離れた若い星「がか座β星」の周りに、3番目となる新しい惑星「d」が発見されました。 驚くべきことに、この惑星は10年以上前の観測データにもすでに写り込んでおり、明るい星の影に隠れて見逃されていました。 直接、写真を撮る方法で3つ以上の惑星が見つかったのは、宇宙の観測の歴史でまだ2例目です。
この新しい惑星「d」は、木星の約2倍から4倍の重さがあるとされています。 これは、これまで直接写真を撮ることに成功した惑星の中では、非常に軽い部類に入ります。 また、表面の温度は約330度から530度と推定されており、他の惑星に比べて低いため、とても暗く微弱な光しか放っていません。
この発見は、2つの独立した研究チームによる偶然の成果でした。 両チームとも、すでに知られていた惑星「b」を観測する目的でデータを分析していましたが、その過程で予期しない信号に気がつきました。 1つのチームが過去11年分の観測データを調べ直したところ、実は2014年のデータからずっと惑星「d」が写っていたことが分かりました。 もう1つのチームも、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使って惑星「d」の存在を確め、大気の中に水蒸気やメタンが含まれていることを突き止めました。
がか座β星の周りには、惑星が作られた時の残りカスである「デブリ円盤」と呼ばれる塵の集まりが広がっています。 この円盤の形は、これまでに見つかっていた2つの惑星の影響だけでは説明できませんでした。 天文学者たちは「まだ見つかっていない惑星があるはずだ」と考えていましたが、今回の「d」の発見によって、その謎が解ける可能性があります。
今回の発見により、同じ環境から生まれた複数の惑星を直接比較して研究することが可能になりました。 今後は、さらに解像度の高い次世代の望遠鏡なども建設される予定で、惑星がどのように誕生し、大気がどのように進化していくのかについて、さらなる解明が期待されています。