長時間手から離さない中学2年生の娘のスマートフォンを無断で手に取った40代の父親が目にしたのは、インターネットで知り合った人物と会う約束だった。友達との予定をキャンセルしてまで見知らぬ相手と会おうとする姿に危機感を抱き問い詰めたものの、娘からは「勝手に見るなんて気持ち悪い」と激しい反発を受け、家庭内での会話は途絶えてしまった。
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娘は中学1年生でスマートフォンを所持し始めて以降、動画投稿各種サービスへの熱中が加速。平日の利用時間は4〜5時間に及び、休日には10時間を超えることもあった。夜更かしによる睡眠不足から学校の成績は低迷し、保護者が話しかけても生返事しか返さなくなった。
事態を重く見た両親は、毎月の通信容量を制限するなどの対策を講じたものの、自宅のWi-Fi環境下では無制限に利用できるため十分な効果は得られなかった。しびれを切らした母親が端末を取り上げた際には、「返せ」との怒号とともに母親を叩くなどの混乱が生じた。
国立病院機構久里浜医療センターの調査によると、10代の約7%が日常的な生活に支障を来す「病的使用」の状態にあるとされる。家庭内での指導や強制的な端末の没収だけでは根本的な解決に至らないケースも多く、専門家や支援機関との連携を含めた社会全体での対応が求められている。
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