熊本県八代市の被災地へ、温かい食事や冷たいかき氷を届けるため、1台の大型キッチンカーが出発しました。この車両は、避難所で生活する人々を助けたいという思いから、NPO法人と群馬県立太田工業高校の生徒たちが力を合わせて作り上げたものです。
製作の中心となったのは、NPO法人「新田フードサポート」の星野茂理事長と、太田工業高校電子機械科の生徒たちです。星野理事長は、2011年の東日本大震災以来、被災地にパンを届ける活動を続けてきました。その中で「どんな避難所でも、温かい食事がすぐ食べられる仕組みを作りたい」と考え、キッチンカーの製作を計画しました。この熱い思いに同校の生徒たちが応え、授業の一環として外装のデザインや車内設備の取り付けなどを手掛けました。
完成したキッチンカーは、大型テレビの中継車を改造したもので、長さ10メートル、幅2.5メートル、高さ3.5メートルという日本最大級の大きさです。車内には50キロボルトアンペアの発電機が載っており、一度に45キロの米が炊ける大きな炊飯器やオーブン、電子レンジ、赤ちゃん用ミルクのお湯を作るポットなどが完備されています。
出動前日には、生徒や太田市の穂積昌信市長らが、市が備蓄していた非常用の米2500食分やライスクッキー、ようかん5000食分のほか、飲み物や生活用品を車いっぱいに積み込みました。キッチンカーは星野理事長と同校の教諭を乗せて現地へ向け出発し、支援活動を行う予定です。星野理事長は「生徒たちの思いもいっしょに現地へ運び、被災した方々に寄り添う支援をしたい」と語っています。