対話型AIサービスの利用が世界規模で急拡大する中、Googleの「Gemini」アプリの月間アクティブユーザー数(MAU)が10億人の大台を突破した。同社が提供するすべてのサービスの中で、「史上最も急速に成長した製品」となり、10億人規模に達した14番目の製品として新な節目を迎えている。
米国時間の8月11日、AlphabetおよびGoogleの最高経営責任者(CEO)であるスンダー・ピチャイ氏がX(旧Twitter)で明かした。今回の10億人という数値は、Google検索の「AIモード」やGoogle Workspace、YouTubeなどに組み込まれた機能ではなく、単体アプリとしてのGeminiアプリの利用者に限定された数字だという。なお、Google検索のAIモード自体は、すでに今年5月の時点でMAUが10億人を超えたと発表されている。
Googleが公表した詳細な利用データによると、ユーザーの多様な活用実態が浮かび上がる。全利用者の63%が音声対話でGeminiを使用しており、カメラや画面共有を併用するライブ機能「Gemini Live」の利用者も20%にのぼる。また、学習目的のやりとりでは38%でファイルの添付が行われているほか、中小企業による画像生成は1日あたり1億5000万枚を超え、販促物の作成などに活発に利用されている。
プラットフォームごとの特徴も顕著だ。Android端末では配車手配やレストラン予約など、40以上の主要アプリをGeminiから自動操作できる連携が進む。一方、iOSのアクティブユーザーは1億人を超え、macOSユーザーに至っては他のプラットフォームの約2倍の頻度でプロンプトを入力しているという。
生成AI分野の競争が過熱する中、ライバルのOpenAIが展開する「ChatGPT」も今年6月にMAU10億人を突破したと報じられている。日常の検索や仕事の自動化ツールとしてAIアプリの定着が一段と加速しており、主要各社によるシェア争いは今後さらに激しさを増しそうだ。